10月10日 九曜塾~九戸村の宝巡り~
10月10日(土)に九曜塾が開かれました。九曜塾は、子ども達に多くの体験活動の場を提供するため開設されました。以前の放送では7月に行われたヒメボタル観察会の様子をご紹介しました。
今年の開催は7回目。今回は『九戸村の宝探し』をテーマに、九戸村の文化財や天然記念物を周るツアーが行われました。案内をしてくれるのは九戸村の自然のことならお任せ!の九戸村山友会の皆さんです。
って、あれ…?
我が九戸支局の村田支局長の姿が…!そう、何を隠そう村田支局長は九戸村山友会の一員。この日は『村田先生』として子ども達に様々な『九戸村の宝』についてお話をしました。
まず初めに行ったのは『黒山の昔穴遺跡』
参加した半数近くの子ども達が初めてこの遺跡に足を運んだのだそう。看板を見ながら説明を受けた後、山の中へ進んで行きました。
黒山の昔穴遺跡は、平成19年に岩手県指定史跡に指定された平安時代の高地性集落の跡です。幾つか説はあるそうですが、侵略を受けた際に逃げ込む一時的な住まいとして使われていたのではないかと言われています。
当時は穴を掘ってその上を木などで覆った「竪穴式」の家が沢山あったのだそうです。
なので山道を登っていると山のあちこちに窪んだ場所が沢山ありました!これが昔の家の跡なんですね。黒山の昔穴遺跡は現在も調査が進められているそうで、住居跡の目印として看板が幾つも建てられていました。
続いて向かったのが『羽黒神社』
羽黒神社は地元の英雄『九戸政実公』とのゆかりのある場所です。この神社は九戸政実が建立したと伝えられています。ですが当時はもっと山の上の方に建てられていたのだそうで、現在の場所にあるのは地元の方の手によって再び建てられた神社なのだそうです。
けれども当時の同じ場所に残っているものもあります。
それがこの井戸です。神社と共に地元の人たちが今でも大切に守っているそうです。見慣れない井戸に子ども達も興味津々!周りにあった柵の近くまで来てじ~っと井戸の底の方を見ていましたw
さてさてお次は…千本松!
長興寺地区にあるこの木は村指定の天然記念物に指定されています。高さが最大26mと、村の中でもかなりの背高ノッポの木なんですよ。一緒に取材に行ったアズさんは子ども達と千本松の形がブロッコリーに似ていると盛り上がったそうですが…いかがですか?(笑)
そして九戸政実の首塚にも行ってきました。
九戸村は九戸政実が生まれた「始まりの地」でもありますが、生涯を終えた後に首が祀られている塚もある終わりの地でもあります。
そしてこちらも村指定の天然記念物である桂藤
桂なの?藤なの?いいえ、『両方』が正解です(。-`ω-)桂と藤の2種類の木が絡み合うようにして成長した木です。一番高いことろでなんと41mあるそうです。
「あっ、良い匂い!」
藤の葉っぱは良い匂いがすると聞いた子ども達は周りに落ちている丸っこい葉っぱを手に取って匂いを確かめていました。実際に触れて体験したことで新たな発見があったようです。
皆でお昼を食べた後に、最後にやってきたのは熊野館公園。
ここで見て回ったのは巨木なのですが…熊野館公園にある巨木は他にある木と違うのだそう。
栗の木、朴(ほう)の木、ケヤキ。種類は違うのですが共通点があります。…それぞれの木が3本に分かれているのが見えますか?このように3本に分かれている木には『神様が宿る』と言われているそうです。
『すごーい!大きーい‼』
木を見た子ども達からは歓声が上がっていましたよ。
他にも幹の部分が捻じれている杉もありました!不思議~(゜o゜)
様々な九戸村の宝を巡ってきた今回の九曜塾もまもなく終わりに。と、いうことで最後の締めは熊野館の丘の上で皆揃ってあることをすることになりました。
せーの…
\九曜塾!やっほーーーーーーーーーー!!!!!!!!!/
九戸村中に皆の声が響き渡っていました!次回の開催も楽しみです♪
【おまけ】
最初に訪れた黒山の昔穴遺跡での出来事
あれ?何か見つけたのかな?
あ!どんぐりだΣ(゚Д゚)
村の宝をめぐりつつ、秋の九戸村も発見した子ども達!お家に沢山のお土産が出来たかな?
(なっちゃん)