ゲストコーナー 文士劇実行委員会事務局長 柴田清克さん
9月16日の放送では二戸市民文士劇『天を衝く』実行委員会事務局長の柴田清克さんにご出演頂きました。
さてさて。皆さんは『市民文士劇』はご存知でしょうか?市民文士劇とは市民と文士(マスコミや作家の方など文筆を仕事とする人)が共同で作る舞台の事です。盛岡市や奥州市でも毎年上演されていますよ!
今回『二戸市民文士劇』と銘打っていますが、二戸市だけでなく周辺地域の住民が参加しての劇となっています。勿論九戸村からも(何と五枚橋久夫村長も…!)参加しています。
Q.二戸市民文士劇が始まったきっかけを教えて頂けますか?
A.今年の実行委員長をしている作家の北上秋彦さん(軽米町在住の作家)の師匠が原作『天を衝く』を執筆した高橋克彦さんなのですが、高橋さんが「この天を衝くをいつか県北で芝居やりたい」という思いがあったのだそうです。それを聞いた北上さんが「これはいつかやらなくてはいけない」という思いを持っていたとのこと。
3年程前に県北地域振興センターで『九戸政実プロジェクト』という九戸政実を柱とした観光振興を行うことになり、その会議で話をしたところやってみようという運びになりました。昨年は2000人を動員し、今年も再演をすることができました。
Q.現在の稽古の様子はいかがですか?
A.5月の終わり頃から始まっています。もう日もないので、ピリピリしながらもほぼ毎日の稽古を行っています。これから舞台の方で通し稽古も行われるなど、一番大事なところなので皆燃えています。(写真は会場である二戸市民文化会館で行われた稽古の様子です。)
⇒9月23日の中継の記事でも稽古の様子やインタビューが掲載されていますのでこちらもどうぞ!
Q.去年に引き続き『再演』ということで、昨年と違う点や見どころなどを教えて下さい。
A.去年は合戦などの大掛かりな殺陣のシーンに注力して作り上げたのですが、今年はより県北地域に伝わる英雄九戸政実の人間性を掘り起こしたものになっています。そして今年は新たに政実の娘役も設定されていて、その存在が「子どもを育てている政実」の姿に繋がっています。ただの英雄譚ではない、強かった男だけでなく、別な側面を表す脚本の仕上がりになっています。
他にも広い県北地域の方に参加して頂いてより楽しんでいただきたいという思いから、九戸村の伊保内高等学校の郷土芸能委員会にも参加していただいて神楽で盛り上げて頂きます。一戸町からはなぎなた協会からは見ごたえのある演舞を披露して頂くなど、地域の文化の集大成にもなっています。内容が濃くなっているので、昨年見て頂いた方も楽しんで頂けると思います。
最後に柴田さんは
「二戸市民文士劇としては『舞台づくりは人づくりに繋がる。地域の人の心に誇りと情熱を感じて欲しい』と思いながら約半年やってきました。地域を愛した先人たちがこの地を守ろうと何を考えどういう風に生きて行ったかという生き様の中から現代にも繋がるものがあると思うので、皆さん楽しみに見にいらして下さい。よろしくお願いします。」
とお話されていました。
二戸市民文士劇『天を衝く』は10月3日(土)と4日(日)の二日間に渡って舞台上演されます。地域の方々の手によって演じられる『九戸政実』の生涯を是非ご覧ください!
(なっちゃん)