Archive for 3月 31st, 2015
*がったんごっとん0330白樺樹液採取*
3月30日月曜日
26年度最後のがったんごっとんは、この時期に行われている
「白樺樹液採取」の話題をお届けしました!!
くじぃくじ~くでは調査により31万本を越えていることが改めて確認された「白樺美林」や
その「白樺の樹液を使った新商品」の話題など年末から数回お届けしてきました。
世間は卒業、入学、就職、転勤、などなど…、なにかと忙しい時期ですが
久慈市山形町の平庭高原ではなんといま、春の雪解けと共に白樺樹液の採取が始まっているんだそうです。
実際に採取の様子を取材してきました(^○^)♬
協力していただいたのは白樺の採取を取り続けてこの道20年。
白樺樹液採取組合 代表の栁平勝良さん。
採取場所は山の中、ずんずんと進んでいくと、いきなり発見!!
白樺の木の根元から1メートルぐらいの場所に、鉛筆ほどの太さの針が刺さっています。
そこに管を繋ぎ容器へと、、、。樹液が すこしづつ 流れでるという仕組み。
この日は天気が良く 流れるスピードも増し、取材に行ったらすでに4L満タンでした!!!
1本からだいたい1日、20L、これを20日~30日間で繰り返し採取するそうです。
「枯れてしまわないかなあ。。。」って思った方もいるかと思いますが大丈夫!!!
芽吹きのために、土からたくさんの水を吸い上げるこの時期が採取のタイミング
本当に水が必要になると穴から流れ出る樹液はピタリ止まるそうです。
無理やりではなくほんの少しをおすそ分けしてもらっているんですね。
また、あけた穴には、穴とおんなじ形にかたどられた、木で穴をふさぐんだそうです。
また、採取場所は土地の所有者の方に許可を頂き、限られた場所での採取。
きちんと保護しながら行っていますのでご安心を。
時期がいいときは、樹に耳を当てると吸い上げた水の音が「こぽん」と聞こえるそうです。
この日は残念ながら聞こえず…シーズン中盤がいいようです。
樹にマイクをあて、粘るみずかみ。。。
ちなみに採取する木の目安は特にないそうですが、栁平さんいわく
「おねえさんのような(←わたしのこと。。。) いい時期」 だそうです。\(゜ロ\)(/ロ゜)/
ようするに人間でたとえたら20代から30代なのかな?(笑)
あとはこの道20年のプロの勘。
栁平さんがとれたてをおすそわけしてくれました!!!
「かんぱーい❀」
味はなんとたとえたらいいのやら。。。
水のようなさらさらしたのど越し。
ほのかな甘み。
もっと癖が強いのかな~と思いましたが、そんなことは全くなくとても飲みやすかったです。
もう少し時間が経つと、中に白い浮遊物が浮いてきます。が、これ、実はとても体にいいものなんです。
平庭高原産の白樺樹液には「筋肉を修復する効果」「疲労回復」「美肌効果」などの成分がある
4種のアミノ酸が含まれていると専門の分析調査で確認されています。
そのアミノ酸が凝縮して固まったものが、白い浮遊物の正体!!!
これを「天使の羽」「妖精の羽」と表現するんだそうです。
また栁平さんのお話しでは、塩漬した漬物を樹液に浸したところ、塩分が抜け
野菜が元の状態に戻ったことから採取関係者からは「魔法の水」とも呼ばれているようです。
そんな北国の早春、自然からの最初の贈り物「シラカバ樹液」
どこかで手に入るの???というかたへ
樹液をつかった商品や料理開発も進んでいますよ。
今年の1月には東京銀座の「いわて銀河プラザ」にて一般者向けに清涼飲料水の試飲アンケート調査が行われました。
味に関してはとても評判がよく(中には予約された方も) 健康への関心も高かったということです。
関係者のお話ではある程度の樹液は確保され商品としての段階は「清涼飲料水」「料理への使用」共に9割がた完成。
また美容パックなどへの活用も考えているそうで、販売に向けて現在詰めている状態。
夏ごろには販売する方向で進めたい想いでいるということです。
あらたな久慈市山形町のブランド、特産品となるか!!!
これは、今後こうご期待ですね!!!
取材協力:「森の恵み・白樺の一滴」活用推進協議会 会長 下舘 満吉 さん
山形総合支所産業建設課 谷地 彰 さん
※写真提供:山形総合支所ふるさと振興課 皆川 賢司 さん
*ちー*
★鵜鳥神楽が国重要無形民俗文化財指定されました
普代村のうねどり山にある鵜鳥神社
縁結び、安産のほか、海上安全などの漁業の神様ということで、
岩手県沿岸北部の漁業関係者に崇められています。
その権現様をご神体とした鵜鳥神楽は、沿岸にすむ方々の
生活に深く根付き、今日まで伝承され続けてきました。
この神楽、各地域にお宿と呼ばれる場所があり、そのお宿へ
新春の1月から3月までの2か月間かけて巡行するという
とても珍しい 廻り神楽 なんです。
どんなことをするのかしら?
ある日のお宿でのことをご紹介します♪
宿のある地域の中のお宅へ門祝いとしてめぐります。
(まだ自粛している地域もあります。)
春を告げる神楽は本当にありがたい…。
門祝い先の奥様のお言葉。
お宿へ到着しますと、舞い込みといって
神楽がきたことを告げます。
すでに玄関前の広場は地域の方々でいっぱいです。
本当にみなさん、楽しみに待っていたことがわかります。
※北回りは震災後初巡行で、4年ぶりでした。
その際、米の粉でといたもので鼻に白いお粉をつけてもらいます。
清め守ってもらうそうです。
(神楽衆、宿に入る際には、焚いた火をもみ消します。)
お宿に入りますと、権現様を前に神楽衆が全員で拝みます。
厳かですね。
きりっとした厳粛な雰囲気に包まれます。
そして、演目に入る前に神歌をうたい(舞なし)
その日に舞う神楽衆の顔見世をする座揃い
(神様をその場に集めるという説もあるようです)
その後、清払いと続きます。
↑ 〈清払い〉舞台や会場を清めます。
お宿では、榊葉、山の神といった必ず舞う演目を含め
10ほどの演目を舞います。
演目ひとつひとつちゃんと意味やお話がありまして
塩をまいたり、米をまいたり
(お菓子も!←小さい子は大喜び♪)
見どころも満載!
力みなぎる勇壮な舞
優雅な舞
軽やかに転がり流れる笛
鉦と太鼓のリズム
揺れる幕
情景をも感じ、見応えがあります。
演目の中には、その地域に密着した狂言も含まれています。
〈姑礼〉
↑嫁を待っている間 ↑これだけで面白い(笑)
これがはじまると! 会場は底抜けに明るい笑いに包まれるんです!
この笑いで悪いのがいなくなっちゃうんじゃないかと思うほど!
すべての演目が終わるころには、気分もスカッと
しています(笑)
1 どこか品のいい優雅な恵比寿舞
2 斐の川(ヤマタノオロチをヤマトタケルが倒すお話)
3 こんな怖いのが会場を巡ります…。
4 面
すべての演目が終了し、お礼のあいさつが終わると、
身固めといって 権現様が会場の火伏せを、そして会場
にいらしている皆さんの頭などをかんで厄払いをしてくださる
のですが、
ああ、厄が払えたなぁ…と
自然とそういった気持ちがわいてきました。
本当、ありがたい。
古くからこの地に根付いた鵜鳥神社への深い信仰、
と廻り神楽の 鵜鳥神楽
後継者育成が課題なのだそうです。
4月から中学生になる3人の男の子
今年から普代村の巡行にのみ参加しました!
小学生らしい元気な「勢剣」を舞い、大変喜ばれていました。
この中から、将来の神楽衆が生まれるかもしれませんね♪
そして、神楽衆のなかで若い衆と呼ばれるお二方、
舞台袖のわずかな時間も惜しんで
練習
練習
真剣です。
非常に頑張っていらっしゃる。
応援したいですね。
そして、地域に愛される鵜鳥神楽
国の指定になったことを機に、
どんどん盛り上がっていってほしいですね♪
是非♪みなさま
鵜鳥神楽
見にいらしてください!
今年の廻り神楽は1月12日の舞立ちからはじまり
北廻り、普代村久慈市、野田村の各お宿を巡り
先日の3月29日の舞い納めで終了しました。
皆さんには、近いところで、
5月の鵜鳥神社例大祭でご覧いただけます。
是非、お越しください。
鵜鳥神社
普代村第25地割卯子酉13
TEL 0194-35-2339